スケールを横断して物や人の動きを考える

建築環境デザインスタジオ

建築環境デザインスタジオⅠ 「哲学する建築実践:谷戸を再編集する」

人間の切り離せない営みが行われるトイレを切り口に、分散的なキャンプ場を設計することで、高齢化が進み、耕作地が後退する谷戸で集落全体をゆるやかに再編集していくことに挑みました。対象地は、昨年度に引き続き、千葉県南房総市の小戸です。現地にて行われたフィールドワークにて「水」「植生」「風・光」「動物」という4つのテーマでグループ分けし、そのリサーチを発展させる形でそれぞれのグループで成果物を作り上げていきました。

植生班では、スケールを横断して物や人の動きを考え、小戸へキャンプに訪れる人のストーリーをパンフレットという形にして描き出しました。3つのスケールで小戸を捉え、ミクロスケールでは放棄された棚田を中心に、重力に従ったものの動きの中でキャンプを位置づけました。中間スケールでは、山から海までの流域単位で食材や水の循環を主題として描きました。そこにサイクリングコースを挿入し、海のキャンプ場との連携を提案しました。マクロスケールでは、各都市と小戸をつなぐ交通インフラの低未利用部分に着目し、小戸の物が広域的に商業とは異なる観点から流通する仕組みを想像しました。