建築環境デザインスタジオⅠ 「哲学する建築実践:谷戸を再編集する」
人間の切り離せない営みが行われるトイレを切り口に、分散的なキャンプ場を設計することで、高齢化が進み、耕作地が後退する谷戸で集落全体をゆるやかに再編集していくことに挑みました。対象地は、昨年度に引き続き、千葉県南房総市の小戸です。現地にて行われたフィールドワークにて「水」「植生」「風・光」「動物」という4つのテーマでグループ分けし、そのリサーチを発展させる形でそれぞれのグループで成果物を作り上げていきました。
人・動物班では小戸地区の動物や人に着目し、分散型のキャンプ場を楽しめるよう、小戸生き物図鑑というアプリの構想と二種類のトイレの設計を行いました。小戸生き物図鑑は、スマホアプリのデータベースで、見つけたら写真と場所を登録していきます。生き物の種類がどんどん増えていく仕組みで、夏休みの自由研究にも活用できます。 二種類のトイレは自然の循環と人、地元住民と来訪者、などの結節点として機能します。バイオトイレは移動式のカートリッジを利用し、季節ごとに主なトイレが変化します。水洗トイレは地元住民にキャンプ場運営者が浄化槽を借りる形で運営し、逆にキッチンや直売所は住民も利用することができます。
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問い合わせ先:iedp(@)edu.k.u-tokyo.ac.jp
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