2019年度の都市環境デザインスタジオから生まれた学生提案「柏の葉Sustainable Shelf」を元に、提案した学生、東大、電通国際情報サービス・オープンイノベーションラボとの議論を経て企画化され、2021年5月〜2021年3月にかけて実験が行われています。
柏の葉wish treeは、これまでまちづくりに参加してこなかった層の参加を促進し、見知らぬ相手の願いを垣間見るささやかな交流と同時に、短時間で手軽な意見収集を行う仕組みの制作・実験企画です。行政アンケートで取れる陳情や要望以外の、シンプルな「こうあって欲しい」という柔らかな意見を取り込むことを目指しています。「まちづくりに役立つ基礎情報の収集」と「幅広い主体の気軽なまちづくりへの参加」をシームレスに繋ぎ、同時に満たすために、参加者が構えることなく気軽に参加でき、まちづくりに役立つ情報も提供できるような、デザイン的な配慮も行いました。
ツリー本体の意匠設計はバンバタカユキさん、構造設計は東京大学の佐藤淳准教授が担当しています。柏の葉公園で拾った柏の葉の落ち葉をもとに作られた半透明の葉っぱに、参加者の方は「コロナ明けの柏の葉の、どこで、誰と、何したい?」をテーマに願いを書きました。2021年5月〜7月のvol.1ではUDCK、東京大学柏の葉キャンパス環境棟にブースを設置し、UDCKで行われた2回のワークショップをはじめ、多くの方にご参加いただきました。
この企画では「葉っぱに願いを書く」というオフラインの方法に加えて、オンラインフォームも日・英で準備し、オンライン・オフラインで集まった全ての願いをMiroに集めて可視化する試みも行っています。
最終的にvol.1では372件の願いが集まりました。8月以降はららぽーと柏の葉北館3階にある「まちの健康研究所あ・し・た」へ引越し、引き続き願いを集めています。本企画の詳細はこちらの記事もご参照ください。
問い合わせ先:iedp(@)edu.k.u-tokyo.ac.jp
©️都市環境デザインスタジオ