気候変動や災害リスクに対して地域社会の社会的・生態学的弾力性（レジリエンス）をどのように高めることができるのか。本スタジオは、河口域を含む沿岸から川、集水域全体を含む「流域」という単位に着目し、人間以外の生きものたちが住む世界と、その世界と育んできた社会文化を手がかりに、この問いに取り組みます。地域の基盤を構築する地質・地形・水系をたどり、土地利用の変遷を捉え、社会と人の営みを歴史的文脈も含めて描写してみませんか。現代社会では見えにくくなっている流域とその多様な機能・社会空間としての意味づけを豊かにできる実践を、具体的に地域の人びとと考え、表現してみましょう。