東日本大震災から10年が経過した今でも、原発被災地の帰還困難区域の人々は未だ故郷に帰ることができていない状況があります。本作品は、人がいなくなった町に動物が闊歩している、そんな帰還困難区域の現在の風景への衝撃から生まれました。空、山、牛、という、「何もない」という風景を気づかないうちに印象付けるために、その風景を背景にして牛をジャンプさせる「Moosic」というデスクトップミュージックのゲームを、Unityを使って作成しました。リアルな写真の風景の中で、イラストの牛を音楽に合わせてジャンプさせるという、一見シュールな作品です。
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