小川町の中心市街地には魅力的な裏路地があり、その一部は水路(排水路)上にある。現在は暗渠化されているため分かりにくいが、水路と思われる路地を歩いていくと、そこには表通りとは異なる小川の生活景が広がっている。本作品は小川町の中心市街地に網状に広がる道にヒエラルキーを与え、分解して捉えてみせることにより、裏路地と水路、生活景が不可分に結びついていることを示したものである。段丘崖のハケ部分にある水路は自然地形が顕在化したものでもあり、数十万年スケールの河川の浸食による地形変動を想起させる媒体でもある。
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