ジブンブンシン

情報環境デザインスタジオ

東日本大震災が発生してから時間が経過するとともに、福島の被災地の現状を伝えるメディアが少なくなり、正確な情報や新しい情報に触れる機会が少なくなっています。一方、未だに帰還がかなわない帰還困難区域の住民がいます。大震災の記憶が薄らぐことで疎外感を感じている人も少なくありません。情報環境デザインスタジオでは、一貫してこの「福島県浪江町の帰還困難区域の住民の疎外感を和らげる作品」を提案する課題に取り組んでいます。
本作品は、現在と過去をつなぐコミュニケーションを促すインタラクティブ映像です。町のことを思いつつ、他の場所で生活を始めた元住民の方、今町を盛り上げたい住民、初めて訪れた人など、様々なレベルで浪江町に関わる人が、場所や時を超えて、自分の分身を町に残す方法を考えました。画面上の5枚のパネルに人物が投影され、鑑賞者が画面上の人物の動きを楽しむとともに、自身も映像の一部に加わり、自分自身を残すことができます。

・問い合わせ先:iedp@edu.k.u-tokyo.ac.jp
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